
「月刊不動産流通」に掲載されました 2010.07

「個性」と「清潔」をウリにゲストハウスを運営
 近年、人気の高いシェアハウス、ゲストハウス。
  ここにきて外国人や海外居住の長い日本人、低家賃を求める人などに加え、20~30歳代の単身女性にも人気が出てきたと話すのは、(有)ルームステーション(東京都世田谷区)代表取締役の堀 裕道氏。
  「会社員や、仕事を探して東京に出て来られた地方の方も多いです」。
  もともとは賃貸仲介を専門としていた同社。創業後しばらくは順調に業績が推移していたが、昨今の不景気、物件の供給過多などにより、急激に落ち込んだ市場の煽りを受けていた。
  「3年前、下北沢にあるゲストハウスを仲介したことから、需要の高まりを実感。参入しました」(堀氏)
  女性向けゲストハウスを中心に、自社プランニングの「シェアソレイユ」シリーズ6棟
  (いずれも中古建をリノベーションしたもの)と、受託管理の1棟の計7棟・総室数71室を運営。
  入居率は95%だ。退居者が出てもすぐにうまってしまうという。
  同社のゲストハウスは、立地へのこだわりはもちろん、「物件の個性を生かした内装」と「清潔感を維持する管理」が特長。
  内装は、物件の雰囲気に合わせてインテリアコーディネーターが、家具、家電、クロスなどをトータルコーディネート。
  例えば、シェアソレイユ 下北沢西口」(東京都世田谷区、総室数18室)では、地下のシアタースペース、パソコンなどを利用できる個別ブースが好評だという。
  一方、清掃は必ず週に1回行い、共用部の備品に不足はないかなどをこまめに補充する。
  「他物件をご覧になられた入居希望者の方に『部屋がきれい!』と喜ばれたこともあります」(同氏)。
  同業者やオーナーからの管理・運営の依頼も増えているそうだ。
  ここ数年、シェアハウス、ゲストハウスの数は、急激に増えてきた。
  「年配の方の認知度も高まっていますし、新たな住まいの方の選択しとして定着していくと思います。
  ただ、そのなかで一層質が求められ、良いものが残る状況になるのでは。
  今後も、入居者がより住みやすいと思っていただけるようなサービスを提供していきたいと思います」(同氏)。
月刊不動産流通 2010.07より
「全国賃貸住宅新聞」に掲載されました 2010.2.8

    
    優秀な韓国人学生の入居者獲得に注力
 ルームステーション(東京都世田谷区)は、3年前よりゲストハウスの運営に注力しており、順調に棟数を増やしている。
    下北沢など地方の人でも知っているような主要駅を中心に、ゲストハウス5棟59人収容の居室を運営。
    現在53人の入居があり、9割以上の入居率を獲得している。
    一般の賃貸マンションに比べ空室率が低いこともゲストハウスの運営の利点だ。
    もともとはワンルームの賃貸仲介がメーンだった同社だが、3年前ゲストハウスの仲介を行ったことをきっかけに興味を持つようになった。
    ウィークリーやマンスリーマンションの大手は1年契約のところが多く、  ワーキングホリデーで来日している外国人は住むところがないのが現状。
    そこに勝機を見出した。  また、質のいい入居者を獲得しやすくなっているのもゲストハウス事業に乗り出した理由の1つ。
    日韓両国では大学同士の外国人受け入れで協定を結んでおり、日本への受け入れ定員約7200人に対し、約1万人の申し込みが入るという。 
    結果、優秀な学生を集めることができる。外国人の大半は韓国人だ。
    入居者は20代から30代半ばまでの若い世代で、海外経験者や外国人が大多数を占め、日本人と外国人の比率は7対3。
    外国人受け入れの賃貸物件は管理業務にパワーを割かれたり、入居者同士のトラブルがあったりと、リスクも多いと思われがちだが、  週に1度は掃除も兼ねて管理物件を訪れるようにしている。
    頻繁に足を運んでコミュニケーションを円滑にしておけば、それほど大きなトラブルにはならないとしても上位に上がるため、回避するのにも有効だという。 
    1戸建ての寮をリノベーションしてゲストハウスに改修したシェアソレイユ下北沢西口を訪れると、共同キッチンで仲良くオムレツを作っている風景を見ることができた。韓国人の入居者もそこに交じり円卓を囲む。
全国賃貸住宅新聞 掲載記事より
「全国賃貸住宅新聞」に掲載されました 2010.1.11

    
    シアター付きシェアハウス2ヶ月で満室
 ルームステーション/東京ゲストハウスナビ(東京都世田谷区)では一戸建てをリノベーションし、わずか2ヶ月余りで18人入居可能なシェアソレイユ下北沢西口をほぼ満室にした。
    下北沢の駅から徒歩8分圏内という好立地だが床面積141.95平米、8LDKの一戸建てで扱いにくい物件。
    そこで総工費1000万円をかけリノベーションに踏み切った。
    地下室が美容室のカットの練習場となっており、窓もなく薄暗いスペースだったので思い切ってスクリーンとソファーを設置しシアタールームに返信させた。
    広めの通路には合計5室の個室を設け、パソコンを入れることで漫画喫茶のような空間を実現。
    落ち着いて調べ物ができるスペースへと早変わりした。
    ドアには「使用中」「空き」というプレートが下がっており、急に誰かが入ってくる心配もない。
    「みんなでわいわい過ごすのが大好きなんですが、たまには1人で静かに作業をしたくなるときもあります。
    個室も2人部屋なので1人になりたいときはここを使います」と入居者にも好評だ。
    1階部分は共用スペースでキッチンや風呂場などがある。風呂場は大きな浴槽を設けることもできたが、使い勝手を重視し、シャワーブースを3つ用意した。
    2階の個室部分は約4畳のスペースで2人部屋となっている。
    ちなみに家賃は共益費込み5万円。
    普通のワンルームより安く、1軒家のまま貸すよりも収益もいいため家主にも満足してもらっているという。
    今後もゲストハウスを中心に取り組んでいきたいと堀裕道社長は語る。
全国賃貸住宅新聞 掲載記事より
 
    
  


















 
